猫の多動飼いによるゴミ屋敷問題|悪臭・糞尿・近隣トラブルの実態と片付け方法
猫を愛する気持ちは素晴らしいものですが、それが制御できなくなったとき、ゴミ屋敷化・衛生問題・近隣トラブルへと発展してしまうことがあります。特に、猫の多頭飼いによるゴミ屋敷は、糞尿や異臭、害虫、建物の損壊など、想像以上の問題を引き起こします。
本記事では、リアライフ徳島が実際に対応した“猫の多頭飼いによるゴミ屋敷片付け”の現場をもとに、その実態、対応方法、費用、法律・行政対応まで、徹底的に解説します。
猫の多頭飼いゴミ屋敷の特徴
・猫の数が10匹以上に増加している
・家中が糞尿で汚染され、強い悪臭が漂う
・床や壁が傷つき、腐敗・カビが発生
・餌や糞の処理が追いつかず、虫・ネズミの繁殖
・近隣住民とのトラブル(騒音・臭気・野良猫化)
リアライフ徳島の実際の対応事例
徳島県某市の一戸建てにて、猫20匹以上を飼育していた高齢女性からの依頼。
当初は可愛がっていたが、避妊去勢の未実施や体調不良により世話が行き届かず、家の中は糞尿まみれに。床が抜けてしまっている箇所もあり、保健所からの指導も入っていました。
作業内容
・猫の保護と移送対応(提携団体と連携)
・ゴミ・糞尿の撤去(約15㎥)
・オゾン脱臭・除菌作業
・床・壁の簡易補修、ハウスクリーニング
・費用:約42万円(3日作業/2tトラック4台/スタッフ7名)
▼作業前の様子【Before】
▼作業後の様子【After】
放置してしまうとどうなる?
・退去費用や原状回復費用が数十万円~100万円以上に膨らむ
・保健所や行政からの指導や強制撤去
・近隣住民からの損害賠償請求リスク
・家族間のトラブルや相続時の大きな負担
猫の多頭飼いによるゴミ屋敷を片付けるには?
1.専門業者に早めに相談する(感情・動物対応に慣れた業者)
2.猫の保護と同時進行で、衛生処理を行う
3.ゴミと糞尿を分別撤去し、オゾン脱臭で徹底除菌
4.原状回復工事が必要な場合は一括対応が望ましい
5.一部費用は行政支援・福祉制度が利用できる可能性あり